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[No.16] 投稿者:   投稿日:2004/04/23(Fri) 10:51
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この数日、初夏を思わす陽射しが、我が家の草花を包む。
肌寒さが薄れる頃から咲き始めた山吹も、急速に花を落としてしまった。
それに代わって、ピンクの牡丹が2輪咲き始めた。
10数年前に植木市で買った時より、背丈や茎の太さは倍以上に逞しく育ち、大きな花をしっかり支えている。
牡丹の花が咲くと、なぜか幼い日の子供たちの笑顔を思い出す。
 「♪お〜はな〜が〜わ〜らった〜ぁ・・・み〜んな わ〜らった・・・」
春、子供達が通い始めた保育所で覚えてきた歌を、嬉しそうに歌っていた姿と重なるのだ。

ところが、春の気候の変化は早く、牡丹が咲いた4日目は雨になった。 
折角咲いた牡丹は、雨を受けてぐったりと頭を下げている。
「切花にして、部屋に飾ればよかったね・・・」と、夫と語る。
翌朝、大きく咲いていたほうが、無残に花びらを落としていた。
そういえば、去年も同じ会話を交わしたのだった。

かろうじて花を残した小さな方も、後を追うように数日で花びらを風に散らした。
なんだか、子供達を叱った後にも似た寂しさが、ふと過ぎった。
けれど、気が付けば入り口のアーチに赤いバラがいっぱい咲き始めている。
年に何度も花をつける逞しさと華麗さを併せ持つバラに、なんだか今朝は勇気付けられる。