[掲示板へもどる]
一括表示

[No.798] 健康を育む、バランスのとれた生き方 投稿者:   投稿日:2009/03/24(Tue) 12:52
[関連記事

春3月、暖かい陽差しと寒さが交互に訪れるこの時期特有の気候は、生き物にとって必要な刺激を与えます。
陽気と共に、冷え込みが、桜の開花を促進するのは、知られたことです。
秋の紅葉も、リンゴが赤く色付くのも、寒暖の差がもたらすのだと聞いて納得です。

私たちの生活にも、当てはまることのようです。

阿保徹先生の「白血球の自律神経支配」の法則を、思い起こします。
今や三人に一人が癌になるといいます。
絶え間ない不安や心配ごとを抱えて、ストレス過多の生活により、交感神経の緊張状態が続くことで、癌は発症します。
反対に、いつも刺激のないぬるま湯状態で、身体も動かさない過保護な生活をすると、副交感神経優位の状態が続き、アレルギー発症の原因になるといわれます。
昼間はしっかり働いて、夜はぐっすり眠る生活が、困難にも思える今の環境が、多くの病気の原因になっているようです。

生活の見直しは、生き方の見直しに通じます。

昨夜、長女と電話で話しました。
健康に生きるとは?という話題になりました。
娘は母親になったことで、子供たちの未来に、とりわけ健康に気を配るようになったと言います。
食の安全に気を付けて、小さなベランダで家庭菜園をしたり、「よつ葉」さんから無・省農薬の野菜や安全な食べ物を届けて貰い、又、自然農法を試みる友人たちの援農などをしています。
パンも自家製で、今ではなかなかの腕前ですが、試行錯誤の連続だったようです。

「スローライフと言うけれど、決してのんびりした生き方ではないよね。
農作業もそうだし、環境を考えた生活をしようとすると、結構体力も使うし、頭(脳)も使うし・・・」という娘の言葉から、話題が膨らみました。

農繁期と農閑期があるように、厳しい自然との対話にも、緩急があります。
子供たちが小さい頃、無農薬の米作りのお手伝いに通った、農家を営む友人家族の優しい表情が、目に浮かびました。

私が結婚をして、それまでの仕事を辞めて、夫と二人で始めた仕事は1日14時間稼働の工場経営でした。
零細企業の製造業は、仕事中心の生活にならざるを得ず、子供達を保育所に預けながらの、実にあわただしい毎日でした。
若さと気力で突っ走るように生きていた当時の自分が、ほろ苦く思い出されます。


病気の成り立ちが、自律神経と精神活動とが繋がっていることを、阿保徹先生は指摘されます。
何事もバランスが大切だということを、改めて振り返る今年の春です。


 ☆〜お勧め書籍〜☆

 『阿保徹の病気を治せる医学―自律神経免疫医学』ナツメ社 (定価:本体\1,600+税)