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[No.98] 伊吹山へ 30数年振りのスキー 投稿者:   投稿日:2006/02/21(Tue) 01:35
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先週、夫の後輩たちの家族と共に、総勢18人でスキーへ行った。
3台の車に分乗して、若いお母さんが準備してくれた海苔巻きの差し入れを食べながら、連休前夜の街を走った。
2時間程で、琵琶湖畔の豪華なリゾートホテルに着いた。
暗闇の中にひときわ光り輝くイルミネーションに、子供たちばかりか大人も歓声を上げた。^^

まずは、広々とした温泉で汗を流した後、全員が一部屋に集まった。
大人達は麦酒で乾杯し、子供たちも思い思いに食べたり遊んだりして、初対面同士もいっぺんに親しくなった。
明日のためにと、早めに“前夜祭”を終えて、それぞれの部屋に戻った。
カーテンを開けると眼下には、青くライトアップされたプールサイドの幻想的なムードが、日常から解放された気分を、一層盛り上げてくれる。
同室になった“妹分”の子供とその同級生を寝かせて、二人で時間を忘れて明け方まで語り合った。

早朝、子供たちの声に起こされて窓を開けると、朝靄に包まれた湖畔の冷気が、寝不足の頭に新鮮な空気が送り込まれて、いっぺんに目が覚めた。
子供たちに朝食をとらせた後、コーヒを入れて、TVをつけると、冬季オリンピックの開会式の模様がニュースで流れていた。
「おしゃれで気の効いた演出は、さすがイタリアやね・・・」等と話しながら、出発の準備を急いだ。

前夜祭の記憶を物語る“残骸”である18人分のゴミや空き缶を、持ち帰るべくまとめてロビーへ下りて行くと、運良く清掃係の女性に出会った。
その方は、少しも嫌な顔をせずに、快くすべて片付けて下さった。感謝!

ホテルから車を走らせると、すぐ前方に伊吹山が見えてきた。
ゴンドラに乗り、伊吹山の三合目迄わずか5分で着いた。
スキー場は、連休のため多くの人で混雑していた。
何をするにも長い行列にウンザリしたが、自然は包容力に満ちていた。
目の前にそびえる雪山は、小さな不満を口にしたことが恥ずかしくなるほど、青空の下に雄大で美しく広がっていた。

私は、30数年振りのスキーだった。
十年ひと昔と言うなら、もう大昔の事になるが、冬と春は雪焼けで真っ黒だった若い日を懐かしく思い出しながら、雪山に立った。

始めて履いたプラスチック製のスキー靴は足首を固定して、全く思うように動けない。
こんなはずでは・・・と不安がつのり、スキー板をつけて斜面に立つと、恐怖が走った。
初体験の夫と一緒に初心者に戻って、まず雪面をソリで歩くことから始めた。

最初は歩くのもままならなかった夫も、しばらくすると、少し滑っては斜面を上るその繰り返しに、汗だくになって楽しんでいるふうだった。
私は、少しずつ記憶を取り戻したものの、足首の制御の利かない靴に慣れぬまま、とりあえずリフトに乗った。

初心者コースの急でもない傾斜を滑り出した・・・が、加速を制御しきれず、たちまち転倒した。^^:
立ち上がり方も忘れていて、力まかせにストックに体重を預けて起き上がると、汗が吹き出た。
体力・筋力が、当然ながら、若い日の自分とは全く違っていた。

深呼吸しながらコース全体の流れをイメージして、ボーゲンとパラレルを繰り返しながら、そろそろと滑り出した。
なんとか行けそうだなと思っていた矢先、背後から新米のスノーボーダーが突進してきて、二度目の転倒・・・これは痛かった。(>_<)
ひっくり返った若者に「すみません、大丈夫ですか?」と声をかけられて、
雪山がにっこり笑ったような気がして、私もつられて笑顔を返した。

しかし、何事も慣れである。
ひたすらリフトの行列に並んでは、滑り降りることを繰り返したせいか、勘はなんとか戻ってきたが、
上級コースへ向うリフトは眺めるだけにして、下山した。


もう行くこともないだろうと諦めていたスキーだった。
私があまりにも嬉しそうに見えたのだろう。
山歩きや街歩きだけでなく、これからはスキーにも行こうと、夫が言ってくれた。^^

親友に、このシーズン中にもう一度行くべく、スクワットに励んでいると伝えたら、三浦雄一郎さんのお父さんを引き合いに、「まだ若い、ガンバレる!」と応援してくれた。
夫をスキーに誘ってくれた後輩に感謝すると共に、転倒しても、骨や筋肉を傷めることなく、楽しいスキーが出来たのは、日々飲んでいるサプリメントのお陰だと、感謝しています。